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02月12日-01号

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  1. 根室市議会 2021-02-12
    02月12日-01号


    取得元: 根室市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-29
    令和 3年  2月緊急議会     令和3年根室市議会2月緊急議会会議録     令和3年2月12日(金曜日)午前10時0分開会〇議事日程 日程第1 議案第3号 日程第2 議案第4号 日程第3 議案第5号 日程第4 議案第6号〇出席議員(16名)  8番   議   長   本 田 俊 治 君  5番   副 議 長   遠 藤 輝 宣 君  1番   議   員   鈴 木 一 彦 君  2番     〃     橋 本 竜 一 君  3番     〃     久 保 浩 昭 君  6番     〃     野 潟 龍 彦 君  7番     〃     足 立 計 昌 君  9番     〃     五十嵐   寛 君  10番     〃     田 塚 不二男 君  11番     〃     滑 川 義 幸 君  12番     〃     工 藤 勝 代 君  13番     〃     小 沼 ゆ み 君  14番     〃     波 多 雄 志 君  15番     〃     千 葉 智 人 君  16番     〃     久保田   陽 君  17番     〃     壷 田 重 夫 君〇欠席議員(1名)  4番     〃     冨 川   歩 君〇出席を求めた者  市        長   石 垣 雅 敏 君  教 育 委 員 会教育長   寺 脇 文 康 君  代 表 監 査 委 員   中 本   明 君  農 業 委 員 会 会 長   野 村 正 浩 君  選挙管理委員会委員長   袴 谷 良 憲 君〇委任を受けた説明員  副    市    長   竹 本 勝 哉 君  総 合 政 策 部 長   金 田 真 司 君  総  務  部  長   大 島 裕 司 君  北 方 領 土 対策部長   織 田 敏 史 君  北 方 領 土 対 策 監   谷 内 紀 夫 君  市 民 福 祉 部 長   齋 藤 博 士 君  水 産 経 済 部 長   藤 田 隆 人 君  建設水道部長(兼)新型コロナウイルスワクチン接種対策監               斉 藤 貴 志 君  会 計  管  理 者   中 村 健 悦 君  病 院  事  務 長   加美山 勝 政 君  消    防    長   鈴 木 敏 一 君  総務課長(兼)庁舎整備推進主幹               飯 島 拓 也 君  財  政  課  長   伊 東 英 輔 君  都 市 整 備 課 長   小 田   学 君  病 院 事 務 局 次 長   病院事務長事務取扱  企 画 管 理 課 長   鳥 井 憲 昭 君  医 師・医 療人材課長   佐々木 成 人 君  医事課長(兼)地域医療連携室長               佐 藤 友 彦 君  総 務 課 総 務 主 査   前 田 純 志 君  教  育  部  長   園 田 達 弥 君  監 査 委 員 事務局長   成 田 真 吾 君  農 業 委員会事務局長   鵜 飼 豪 生 君  選挙管理委員会事務局長  牧 口 義 章 君〇出席事務局職員  議 会 事 務 局 長   石 橋 直 巳 君  議 会 事 務 局 次 長   齊 藤 裕 幸 君  議会事務局議会総務主査  佐 藤 優 子 君  議 会 事務局議会担当   宮 崎 留理子 君  議 会 事務局議会担当   川 村 崇 征 君──────────────────────── ○議長(本田俊治君)  おはようございます。 開会の前に、副市長から発言の申出がありましたので、これを許可いたします。 竹本副市長。 ◎副市長(竹本勝哉君)  おはようございます。 議長のお許しをいただきましたので、2月8日付で分掌替発令をいたしました管理職員につきまして私のほうから紹介をさせていただきます。 北方領土対策部長北方領土対策課長事務取扱織田敏史君、建設水道部長兼ねて新型コロナウイルスワクチン接種対策監斉藤貴志君、市民福祉部新型コロナウイルスワクチン接種対策室長干野満広君、市民福祉部保健課長兼ねて新型コロナウイルスワクチン接種対策主幹高澤富春君。 以上で管理職員の紹介を終わらせていただきます。今後とも御指導、御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(本田俊治君)  本日は休会の日でありますが、議事の都合により、ただいまから令和3年根室市議会2月緊急議会を開会いたします。 今緊急議会議会期間は、本日2月12日の1日間といたします。 これより本日の会議を開きます。 初めに、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員に、10番田塚不二男君、15番千葉智人君を指名いたします。 ここで事務局長から諸般の報告をさせます。 ◎議会事務局長石橋直巳君)  御報告申し上げます。 初めに、会議の出席状況でありますが、ただいまの出席は16名であります。欠席のうち、欠席する旨届出のありました議員は、冨川議員であります。 本日の議事日程並びに諸般の報告は、お手元に御配付のとおりでありますので、朗読を省略いたします。 また、本日付をもちまして議員提出の議案1件の追加提出がありましたので、併せてお手元に御配布をいたしました。 以上で報告を終わります。 ○議長(本田俊治君)  ただいまから議事に入ります。 それでは、日程第1、議案第3号を議題といたします。 本案について提出者の説明を求めます。 建設水道部長。 ◎建設水道部長斉藤貴志君)  おはようございます。 それでは、議案1ページをお開き願います。 議案第3号ふるさと遊び広場整備工事建築主体請負契約の締結について御説明申し上げます。 本案につきましては、令和2年12月28日付をもって告示いたしました当該工事について、入札参加資格を得た2業者より条件付一般競争入札を執行した結果、テラジマ・早水桑野特定建設工事共同企業体が落札しましたので、地方自治法第96条第1項第5号及び根室市契約に関する条例第2条の規定により議会の議決を求めるため提出するものであります。 契約の目的、契約の方法、契約の金額、契約の相手、工事内容工事完成期限につきましては記載のとおりであります。 なお、施設の平面図及び立面図につきましては次ページ以降に添付のとおりであります。 以上で説明を終わります。よろしく御審議願います。 ○議長(本田俊治君)  本案について質疑を行います。 御発言ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(本田俊治君)  別に御発言もなければ、本案については原案のとおり可決することに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(本田俊治君)  御異議なしと認めます。 したがって、本案については原案のとおり可決されました。 次に、日程第2、議案第4号を議題といたします。 本案について提出者の説明を求めます。 財政課長。 ◎財政課長伊東英輔君)  議案の4ページをお開き願います。 議案第4号令和2年度根室市一般会計補正予算(第10号)について説明いたします。 今回の補正は、除雪対策経費の増額に伴い、第1条歳入歳出予算の補正に記載のとおり、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ3,000万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ408億5,450万2,000円とするものであります。 また、財源につきましては、次ページに記載のとおり、基金繰入金をもって措置するものであります。 次に、6ページの歳出につきましては、別冊の事項別明細書の3ページを併せて御覧ください。 8款土木費、2項1目道路維持費3,000万円につきましては、これまでの除雪状況といたしまして局部的な出動、全車出動が各5回、排雪作業を4回実施しております。決算見込みに立ち、除雪対策に要する重機借り上げ料を増額し、補正後の重機借り上げ料を1億円とするものであり、歳出合計欄に記載のとおり今回の補正額は3,000万円とするものであります。 以上で説明を終わります。よろしく御審議願います。 ○議長(本田俊治君)  本案について質疑を行います。 御発言ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(本田俊治君)  別に御発言もなければ、本案については原案のとおり可決することに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(本田俊治君)  御異議なしと認めます。 したがって、本案については原案のとおり可決されました。 次に、日程第3、議案第5号を議題といたします。 本案について提出者の説明を求めます。 病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  おはようございます。 議案7ページをお開き願います。 議案第5号令和2年度根室市病院事業会計補正予算(第5号)について御説明をいたします。 説明に入る前に、私から、冒頭、1月緊急議会で市長より行政報告をいたしましたが、今回の補正予算に提案しております診療費の返還について、これまで患者様への返還が滞り、御迷惑をおかけしていることにつきまして改めておわびを申し上げます。 それでは、補正予算の説明に入りたいと思います。 今回の補正につきましては、令和2年2月14日に実施の北海道厚生局及び北海道による個別指導に伴う患者様への返還金並び加算金のほか、翌年度当初から委託を要する入退院医事及び外来医事人材派遣業務について債務負担行為を追加するものであります。 条文予算に参ります。 第1条は総則の定めであります。 第2条は、収益的支出の補正であり、支出につきましては、第1款病院事業費用を391万4,000円増額し、補正後の予定額を49億934万9,000円とするものであります。 第3条は、債務負担行為の補正であり、翌年度当初から委託を要する入退院医事及び外来医事人材派遣業務について、入札に係る通知期間及び契約引継ぎ期間を確保するため債務負担行為を追加する内容であり、令和3年度1年間の業務委託料として概算設計額である1億429万9,000円を限度額に設定しております。 なお、この詳細につきましては、別冊の説明書に記載のとおりでありますので、御参照を願います。 以上で説明を終わります。よろしく御審議願います。 ○議長(本田俊治君)  本案について質疑を行います。 御発言ありませんか。 壷田君。 ◆(壷田重夫君)  おはようございます。 ただいま御説明がありました補正予算391万4,000円、これについて何点かお聞きしたいと思います。 この件は、1月14日の北海道新聞、これを通して私たち市民を含めて、知ることになったわけであります。報道上では13日に分かったんだという話になっているようですけれども、昨年の6月の時点でほとんど把握されていたんじゃないかと、そうじゃないとおかしいんじゃないかと私は思うんですけども、これについて新聞紙面によれば患者さんの返還分、紙面では380万円、今は391万4,000円ですね、補正額が。人数も何も把握できてないというような報道でありました。これはどうしてそういうことになるのか、御説明をお願いします。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  ただいまの厚生局の指導に関する御質問でございますが、今議員のほうからもございましたとおり、この厚生局の指導につきましては令和2年2月14日に実施されたものでございます。様々、指摘事項等もございまして、令和2年3月4日、厚生局のほうから指導内容の通知を受理したところでございます。厚生局のほうからは、内容について点検の上、自主点検自主返還について求められたところでございまして、4月3日に返還同意書並び改善報告書を提出したところでございます。その後、6月25日に厚生局のほうから保険者への返還通知がなされたというところでございます。 その間、返還額の確定について様々な事務作業を進めておりましたが、その後、個人の患者様への返還については事務が滞って、今の時点でも返還ができていないという状況で、市長のほうからも行政報告でございましたが、今事務作業を進めた段階で、このたび今回補正を上げさせてもらいましたが、返還額308万1,000円、それに加算金といたしまして11万3,000円を加算した金額391万4,000円を、このたび補正として上げさせていただいたということになってございます。 ○議長(本田俊治君)  壷田君。
    ◆(壷田重夫君)  お伺いしていることはそういうことじゃなくて、どうしてそうなっちゃったのかということをお伺いしているんですけど、今言われたことは今までもお聞きしていることでもありますし、全然質問に対する御答弁になっていないと私は思います。もし、そこのところ、何かあるんであれば。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  返還の手続につきましてですけれども、自主返還する旨につきましては、数字を出した段階で決裁を終えておりました。この手続において、各保険者の返還と併せて患者様への返還も行うこととしておりましたが、業務管理進捗管理が十分でなかったということで遅延が生じたものでございます。 様々な業務が発生する中で、それぞれの業務管理進捗管理など私の指導管理不行き届きにより遅れたということで、私も深く反省しているところでございます。 ○議長(本田俊治君)  壷田君。 ◆(壷田重夫君)  つまり、人的ミスだということでよろしいんですね。 これは、市長も公表すべきだったというふうに言われていると記事では書いてありました。その辺、記事上のことだから何が正しいのかよく分かりませんけども、表現というかニュアンスの問題はよく分からないんですけども、ただ、市長も病院事業管理者として6月の段階で市民への返還について指示をしておけばよかったというような表現が書かれているんです、新聞ではそうなっています。それってちょっと何か変だなと。だったら何で確定した時点でそういう作業をしなかったのかなというのが、私は大変不思議に思っております。だから、何かこれは事情があるんだろうなとは思いますけども、新聞面にそう書かれちゃうってこと自体がやっぱり正しいことかどうかというのはよく分かりません。 もう一つ、詳細段階で結局できたことじゃなかったのかなと思うんですけど、いかがなものでしょうか。 ○議長(本田俊治君)  石垣市長。 ◎市長(石垣雅敏君)  このたびの北海道厚生局の指導についてのお話であります。 6月のというのはちょっとニュアンスがそれは違うと思うんですけども、さきに行政報告もさせていただきましたが改めて、このたび過年度損失の計上をさせていただきました。昨年の2月に指導があって、その結果、4月に保険者、患者さんへの返還の稟議がありましたけれども、返還に係る患者さんについてその事務作業が止まっていたことにより、大変御迷惑をかけたことを改めておわびを申し上げます。 返還をするという稟議でありましたから、もちろん隠蔽とかということではなくて、行政報告でも申しましたが、4月時点でもう市民皆様に私は報告すべきであったと思っております。 本件については、適正な保険診療を推進するために何年かに一回検査があって、これは全国のどの病院でもその検査結果、指導をいただく、つまり保険診療としてはこの部分は認められないよという指摘もあって、これは全国あるんですが、ただこのたびは件数も多くて、また関わる金額、それから市民の皆様の数も多いことから、速やかに報告し事務手続を進めるべきであったと私は考えます。 先進的な公立病院では指導があったことの発表をしているところもあり、私どももその事例に学んで公表について規範を作ってまいります。また、何が問題であったのか、どのように改善したのかを検証並びに今後に生かす対応をしてまいりたいと思っております。 私自身、いいことも悪いことも、特にマイナスのことであればあるほど適切な情報の開示、これは私の政治姿勢でありますので、そこをしっかりと行うということ、また職員に日頃から無謬性の原則の徹底を言っております。つまり、行政は間違いを起こさないんだということではない、間違いを起こすものなんだ、人間でありますから。ただ、その間違いを起こしたときの次の所作が大事だよということを日頃から言っております。そういう意味では、公開の判断をすぐすべきだったと、これは私は猛省しているところであります。 また、さらに問題なのは、事務手続が進まなかったことであります。理由のいかんを問わずあってはならないことであり、ここを契機に相互のチェック体制について指示をしたところであり、もちろん組織としての反省はもとより、私自身責任者としての責任を痛感しているところであります。そして、保険診療の効率、効果的な取組は病院会計の大切な部分であり、また専門性も求められることから、このことを契機にまたしっかりと取り組んでまいりたいと思っております。 ○議長(本田俊治君)  壷田君。 ◆(壷田重夫君)  市長の政治姿勢に関してはよく理解しているつもりですので、私としてはその新聞に書いてある印象がちょっと違うなという感じがしたのでお聞きしたものです。 次に、やっぱり新聞のことで申し訳ないけれども、加美山事務長の談話が載っております。新型コロナウイルスなどの対応で、状況が次々と変わる中で滞ったという説明でありますけれども、これは返還が遅れた理由をコロナのせいにするというのは、何かあまりいただけないなと。もうちょっと反省した話でなかったらおかしいんじゃないのかなと思います。 それで、最後のところには返還を急ぐ考えを示したというふうになっておりますが、にもかかわらずちっとも急いでないですよね。本当の意味で真剣味が足りないような気がいたしておりますが、いつの段階で、初めて返還を急がなきゃと思ったのはいつなんですか、これ。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  ただいまの私の取材時の発言について、それと返還を急いで、いつの時点かということでございますけども、取材を受ける中でいろんなお話を私もさせていただいた中で、様々な環境もあったということも、コロナのこともお話をさせていただきましたけれども、先ほど申しましたとおり、それだけが原因ということではなく、業務管理進捗管理ができていなかったということが原因というふうに私も捉えておりまして、深く反省をしているところでございます。 その後、返還に向けましての事務につきましては、今年に入りまして速やかに今進めているということで、年度内の返還を目途に今事務作業を進めているということでございます。 ○議長(本田俊治君)  壷田君。 ◆(壷田重夫君)  その年度内返還に関しては、もうちょっと後のほうで質疑したいと思うんですけど。 いずれにしても、無意味に遅れているのは事実なんです。どんな事情でどうだとはいっても、やはりこれは通常の話じゃないと思います。でも、この全ての状況が病院の中の医事課事務手続管理形態の不備の問題ではないかと私は思っておりますけども、ほかに何かあるだろうかと。事務局指示命令系統にも問題があるのかなと。そうでなかったら、こういうことになるわけがないです。普通の業務をやっていたら、こういう間違いって、間違いが起きるのはいいんです、さっきも市長もおっしゃったように。 間違いが起きるのはいいんだけれども、間違いにどう対処していくかということに関しては全くなってないというふうにしか言いようがないと思っているんですけども、これについての認識とか、処理に至るまでの、どのように考えているのか、これ本当にこんなことが年度内にできるとは思っておりませんし、その辺のことを含めてちょっと緊張感がないんじゃないかなと思います。そういう責任問題というかな、どうしてこういう事件が起きたかってことを質疑したいんですけど、それに対して全然答える姿勢にないというふうな気がするんだけど、どうなんでしょうか。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  議員のほうから御指摘ございますが、組織としての問題もあるのではないかという御意見でございます。 確かに、組織としての課題もあるということも私も捉えてはおりますが、私、事務局のトップといたしまして、業務のそれぞれの課の管理についても最終的には私のほうでも日々進捗管理等を行うべきだったということで、これについては先ほど来申し上げましたとおり、私の管理不行き届きということでこういう結果になってしまったというふうには私は思っております。 その後、速やかに返還処理ができるよう、医事課にも当然指示を出しまして、今作業を急ピッチで進めているところでございまして、先ほども申しましたが3月初めには該当する患者様への通知案内をさせていただきまして、基本的には年度内に返せるような方向で、その後随時支払いをしていきたいというふうな今作業段階でございます。 ○議長(本田俊治君)  壷田君。 ◆(壷田重夫君)  分かりました。というのは、理解しましたという意味じゃなくて、お話は分かりました。 それで、議会にも、これは代表者会議に1月20日の段階で伝えられたわけです。それで、間違えというのは、先ほども市長も言われているように、間違いがあるのは当然、人間がやることだからあるかもしれません。ただ、その間違いの処置方法については、やり方一つによって、その結果一つによって市民からの信頼というのは大きく失われると思うんです。速やかに解決することというのがやっぱり必要だったと思うんですけども、現実的にどんな形でどう弁解されても、釈明されても、これは速やかな解決にはなっておりません、もう既に。そこのところをやはり理解していただきたいと思います。 それで、もし本当に、速やかに解決する必要があったといって実態をつかんでいるのであれば、事態の発覚から1年しても返還が始まっていないということ自体とても許されることではないなと私は思います。 これと逆に、もし仮に、市民からの納税問題だったら、これはどういうことになるかと思うんです。つまり、納税が遅れたらどういうことになるか。地方税法の定めで20日以内に督促状を出さなければならない。それから、10日以内に全額を払わなければ差押えをしなければならない、こうなっているわけです。とってもこれはスピーディーな展開です。 逆の場合はどうしてこう自分たちに甘くて、何か月も放置しておいてよかったのか。これじゃあ市民の命と財産を守るという自治体としての最大の目的というものを、本当にそれから逸脱しているように思うんですけども、そのことについてはどのようにお考えですか。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  今回の返還に関わります事案につきまして、私のほうからも顧問弁護士さんのほうにもちょっと御相談させていただきました。事務処理が滞っている状況等も御説明した上で、これにつきましては我々のほうから返還同意書を提出した後、本来であれば速やかに事務作業をして返還していれば、先ほど私申し上げました今回補正で上げております加算金というようなものは生じることはなかっただろうということのアドバイスを受けましたが、事務作業遅滞を原因として加算を考慮する場合、民法412条にございますけども、履行遅滞により取り扱う上で、また民法404条第2項の法定利率3%を加算して支払うことが適切であるというようなアドバイスもいただきました。それを踏まえまして、今回、加算金も含めて予算を計上させていただいたというところでございます。 また、市立病院、市民の命と健康を守るという常日頃お話しさせていただいておりますけれども、このようなことで市民への信頼を損なうという側面も当然ございますので、事務方としても今後このようなことがないように十分気をつけて事務に就いてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(本田俊治君)  壷田君。 ◆(壷田重夫君)  公務員という職業はどういう職業か。私は優良に生活している市民のために働く人たちが公務員なんだなと。もともと市民も公務員も、性善説と言っては何かもしれないけども、正しいということが前提で動くものだと思うんです。その公務員がこのような過ちを犯すということはいかがなものだろうかと。これ、過ちだと思います、間違いなく。正しいことやっていたわけじゃない。 公務員であれば、市民から徴収するお金の貴重さというのが一番よく分かっているはずだと思うんです。つまり、税金でありますとか徴収したお金、これに当たる精神と、それから納税などの在り方、こうしたものの有り難さというんでしょうか、こういうものが一番よく分かっているはずだと思うんですが、その裏返しを考えますと、今回の事件で、事務的ミスによる過徴収されたものがこれほど長く返還されないできたということが、行政に対する市民の不満というか、信頼関係というのは本当に崩されたなというのをとても残念に思っています。 それから、今回のことに関しては、これまでにも1年以上の時間経過の中で幾らでも反省のチャンスや改善のチャンス、解決のチャンスまであったと思うんです。これが、コロナで忙しくなったから滞ったという話になっているんじゃ話にならないなというふうに思いますけれども、このような状態になっている、このことこそ不祥事と称していいのかなと私は思いますけども、ただ補正予算を出せばいいとか、加算金を払えばいいのかと、そういうもんじゃないんじゃないかなと思います。それなりの責任を取られるべきだと思いますが。また、さらに責任を痛感していただきたいと思いますが、その辺はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  今議員のほうからございましたが、今回の事案については私も当然深く受け止め反省をしているところでございます。 私もこの事案についてはてんまつを含めて総務管理部門のほうへ報告をさせていただいておりますので、その処分という形については私からどの程度のということは申し上げる立場にはございませんので、そういう形で報告は上げさせていただいております。 ○議長(本田俊治君)  壷田君。 ◆(壷田重夫君)  分かりました。 この件、2019年に起きた問題です。そして、2020年の6月に保険者に対しては相殺という形で返済をした。各個人については、2019年のことだけど2021年になっての返済ということになる。これだけ長い間の時間がたっておりますけども、この返還金の発生原因というのは2019年のものです。そうなると、これから長い経過の中で、実際に返還先というのは何件になるんでしょうか。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  返還件数等でございますが、現時点におきまして2,820件、金額にいたしまして380万793円と現時点では捉えております。 ○議長(本田俊治君)  壷田君。 ◆(壷田重夫君)  2,820件ということです。これらの人々に丁重なるおわびをしながら返還していかなきゃならないと私は思います。それがまた反省の意味だとも思います。これ、どうやって返すんですか、一軒一軒回って歩くってことになるんでしょうか。その日程はどんなふうになって今期中に返せるんでしょうか。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  一軒一軒歩いてという形ではなく、対象の患者さんに対しましては、今のスケジュール予定におきましては、先ほど申しましたとおり3月初めに郵送にて今回の事案についてのおわびの内容を含めましてまずは御案内させていただくと。基本的には口座振込という形を考えておりまして、その返信の封筒を一緒に送りまして、口座を教えていただいた上で振込を行っていくという形で考えてございます。 ○議長(本田俊治君)  壷田君。 ◆(壷田重夫君)  そのやり方は、あまりエチケット的にはもうちょっとかなという気はするけども、それでできて皆さんが納得するならばそれで結構だと思います。だけど、中にはもう根室から引っ越された方もいらっしゃるかもしれません。二万四千何百人の中の2,800ですから、かなりの率です。また、あまり言いたくないことだけど、不幸にしてお亡くなりになった方もいらっしゃるかもしれません。そうすると今度相続人捜しです、相続が成立しているのかどうかを含めてです。そんなことをやっていて、本当にこれはどれほど時間がかかります、1年がかりの仕事じゃないんですか、これ。私はそう思いますけれども、3月末までに完成する自信がおありなんですか。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  返還につきましては、議員おっしゃられたとおり転出されている方、お亡くなりになられた方もいる可能性もございますので、基本としましては年度内の支払いをということで考えておりますが、そういう事案事案に応じた対応をさせていただいて、速やかに返還できるように事務処理を進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(本田俊治君)  壷田君。 ◆(壷田重夫君)  それはぜひ、冷たい言い方かもしれないけどお手並み拝見というのかな、僕はなかなか難しいと思います。それは本当に心してかからないといけないと思います。 こんなことをしつこく言っていてもしょうがないんですけども、ところでレセプト点検の担当部署である医事業務担当部署が発表していなかったことです、このことは。これが、どうして報道が知ることになったのかということについてお聞きしたいと思います。それなりの把握や知識なくして、情報が漏れるということはちょっと考えにくいと思います。漏れては困るような情報があること自体が問題なんだと思いますけども、このこと自体何らかの形で発覚してこうして世間が知ることになった。どうして報道に漏らしたかってことではなくて、こうして告発行為があること自体、正義感にあふれた貴重なことだと私は思います。 もしこれが、事実の存在自体が報道もされなかったとした場合はどうされていたんでしょうか。その流れで、こうやって半年も1年も延びているものが、偶然報道に出たから偶然その時期に返そうと思ったのか、そんなことは考えられないと思うんです。本当に、どのように真剣に考えていられたのかという、そのことをお聞きしたいと思います。 市民の中には、返す気が最初からあったんだろうかというような意見まであります。そういうことを含めて、これがもしその辺の報道をされなかった場合どうなっていたのかということをお伺いしたいと思います。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  今回の件につきましては、新聞社のほうから取材の申入れがあり、私のほうでお答えさせていただいたということで、新聞報道のほうにまず掲載されたと。どのような形で新聞社がその情報を得たかというのは私もちょっと存じ上げませんけれども、今回このことがなかったらどうなっていたのかという御質問でございますが、この件については進捗管理を怠っていたということで、なかなかこの部分について処理がし切れていなかったということで、そのまま返すつもりがなかったとかそういうことではなく、何度も私も申し上げておりますが事務が滞って今に至っているということでございます。本当に何度も申し上げますが、私のほうの管理不行き届きということで考えております。すみません。 ○議長(本田俊治君)  壷田君。 ◆(壷田重夫君)  よく分かりません、答弁が。意図もよく分からないし、おっしゃっていることも私はよく分かりません、これ。ただ、この補正予算について、何としても返さなきゃなんないお金ですから、その意味ではこの予算に反対するとかという気持ちもありませんし。ただ、理解したかって言われれば、今日の御答弁でははっきり言って全く理解できません。それだけは分かっていただきたいと思います。多分、立場が逆にすれば事務長だって分かんないと思います。同じように答えて、ただ反省しています反省していますって、どうして何を反省して、どうやって解決しようとしたのか、いつやろうとしたのってことは何も答えてないじゃないですか。そんなことで、こういう不祥事が終わっていくというのは体質的にまずいなと思います。 以上です。終わります。 ○議長(本田俊治君)  ほかに発言はありませんか。 滑川君。 ◆(滑川義幸君)  今回提案されました入退院医事及び外来医事人材派遣業務委託の1億429万9,000円の補正予算について、何点かについてお聞きをしたいんですけれども、先般この提案についての説明をいただきました。 その際、私も実は、病院関係は言うまでもなく企業会計になりますので、当然損益計算書、バランスシートによって評価がされるということでございますし、極めて顧客という具体的な方々に対するサービス行為に対して売上げというか、項目は違うにしてもそういう形でくるものと認識しておりますので、私も経営者の一人としまして、今の壷田議員のやり取りもお聞きをしまして、病院管理者で事業管理者であります市長の御答弁、そして現場のトップである事務長の御答弁を聞きまして、ある意味で自分のことのように緊張を覚えておりまして、いかにこの経営をするということにつきましては大事なことかということは再認識もさせていただきましたし、これは我々もよく言われるのは、会社の体質ってどういう体質なんだろうと。これは積み重ねてくるものですから、その継続性については、やはり申すまでもなく信頼関係だとか、そういうやり取りの中で評価されるものと思いますので、それも含めて何点かにわたってお聞きをさせていただきたいなと思っております。 まず、7ページ債務負担行為に関する調書について最初にお伺いしたいんですけれども、今回、債務負担行為事項である入退院医事及び外来医事人材派遣業務委託につきましては、限度額1億429万9,000円が今回上がっております。先ほどの質疑にもありましたように、診療費の関係も含めてお聞きをしている限りでは、この一番大事な業務委託の骨格が病院経営にとっても最大の課題であると思いますので、それらも含めまして、まず初めにこの債務負担行為により本事業を計上するに至りました経緯について御説明いただきたいなと思っております。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  ただいまの質問、本債務負担行為を計上するに至った経緯についてでございます。 この入退院、外来等の医事業務につきましては、平成10年からその業務のほとんどを外部委託する形態を取ってきたところでございまして、現在の受託業者につきましては平成21年から3年間ごとに契約を締結しております。直近の契約期間につきましては、平成30年から本年度末となっているところでございます。 病院業務の根幹をなす重要な部分であるということで、このような取組を行ってきたところでございますが、現行の受託者より、企業の管理職員の退職に伴うその人員の補充のめどが立たないんだというようなこともございまして、次年度以降の業務遂行が困難であるという申入れがございました。昨年6月に業者とも協議を行いまして、当該業務に関する継続の再考を求めてきたところでございますが、やはり人員の確保が整わないというようなことで、業務継続を断念すると10月に回答を得たところでございます。 これらを踏まえまして、令和3年度の体制に向けた協議検討を行ってきたところでございまして、我々としては現状の委託形態確保を前提として、様々な手法についても検討したところでございますが、やはりこの形態については見直しをせざるを得ないという状況となったところでございます。 当院としては、令和3年度についてはこの事務をはじめ、業務の統括管理、指揮命令等に関わりましては職員を増員配置した上で、入退院、外来医事全般について派遣を受けて業務運営を行うということとしたところでございます。翌年度の当初から業務を要する派遣について、入札に要する期間、契約引継ぎ準備等を確保するために、今回債務負担行為を計上させていただいたというところでございます。 ○議長(本田俊治君)  滑川君。 ◆(滑川義幸君)  ありがとうございます。 細かく御説明いただいたんですが、確認も含めて再度またお聞きをしたいんですけれども、昨年からの6月以降のことにつきましては、そういう形で現在の提案の内容に至ったということでございますが、まずこの10月に人員確保が整わずに業務継続を断念するに至ったということで今回の提案でありますけれども、改めて昨年の6月以降、具体的にどのような体制で、どのような検討をされたのか、ちょっともう一度詳しくお聞きしたいなということ。 続きまして、説明資料にもありましたように、管理職員の退職に伴う人員補充のめどが立たないからという理由で事業受託を辞退するケースというのは、これはどういう、普通、私もちょっとこの辺は詳しく分かりませんけども、こういう例はありますかと、一般的にこういうことがあり得るんだろうかということを、単純な疑問を感じるんですけれども、それについてもお答えいただければなと思います。 また、3年ごとに契約をされているということは認識をしておりますけれども、その契約の際、必ずチェックしますよね、これを基にしてまた3年に立って契約しましょうと。その際、一番重きを置いているチェックポイントというか、その辺ももしありましたらそれもお聞きしたいなというふうに思っていますし、これは契約する受託業者さんもそうでしょうけれども、こちら側も今回こういう形になってしまったという予兆があったのかどうか、それも含めてお答えいただければなと思います。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  ただいま御質問が4点ほどあったかと思いますが、まず初めの、6月以降どのような体制で協議を進めて、どのような協議を進めたのかということでございますが、業者との協議を進める中におきまして、まずは業者との折衝については事務部門、私のほうで業務運営に当たる影響の大きさ等を踏まえまして、業者には業務環境の改善並びに委託料等の見直しも含めて提案しまして、来年度以降の当該業務に関する継続の再考を求めてきたところでございます。先ほども申しましたとおり、我々としては現体制の確保を前提として考えておりましたが、そのような中で困難だということも受けまして、過去の受託企業も含めて道内において医事業務実績のある企業など新たな候補者についても模索していたところでございます。そんな中で、一部委託など様々な手法、業務の全てを病院が担う直営の方式についても検討をしてきたところでございますが、新規受託の候補者がなかなか見つからないということで、これまでの方法を見直しせざるを得ないという状況になったところでございます。 そんなような中、昨年11月頃に道内で委託及び派遣にて業務受託実績のある企業より、複数年委託契約を視野に入れ、初年度は単年度派遣形式であれば根室病院への協力が可能であり、入札を行う場合にも参加させていただければというようなお話も示されたところでございます。当院といたしましては、医事事務はじめ管理業務等も含めて、この派遣を受けて業務運営を行うという方向で院内協議を行いまして、理事者とも協議を行い決定したところでございます。 この中で、医事課の職員についての増員ということも考えておりまして、現段階では2名というようなことも見込んでおりますが、今後この体制につきましては両者協議を経ながら決定していくという形で考えてございます。 次に2点目になりますが、このようなことが一般的にあり得るのかというような質問だったと思いますが、それぞれの病院による規模、診療内容、地域性など様々、取り巻く環境はございまして一概には言えませんけれども、一方で医療事務の人材不足ということもあるというふうに伺っております。これまでは、このようなことが生じるというのは私も考えておりませんでしたが、受託者の事情によるものと理解しておりまして、一般的かどうかというのは私のほうからはちょっとお答えを控えたいと思います。 次の質問が、更新の際どのようなことが協議されて、重点化しているのかということでございますけれども、やはり業務内容についてどのような体制でどのように処理していただけるかというようなことも含めまして協議を行いながら契約をしておりまして、30年の契約の段階においては今回のようなことは想定されていなかったというふうに捉えております。 ○議長(本田俊治君)  滑川君。 ◆(滑川義幸君)  分かりました。 それで、冒頭お話しさせていただいたように、入退院医事及び外来医事人材派遣業務委託については病院経営にとって一番大事なポイントだと思います。ここの機能がどれだけ充実できるかによっても、病院経営に直結する内容だという認識を私は持っていますので、極めて、この辺につきましては、結果として今こういう補正案がありますので受け入れざるを得ないんでしょうけれども、企業経営としましては、当然、先ほど壷田議員ともやり取りにもあったように、どうしてこうなったのかという分析も含めつつ、具体的な問題点をその時点でいいも悪いも含めて抽出できる環境がなければ、これからに対しても極めて厳しい経営を余儀なくされていくということも考えられなくもないですし、何よりも顧客満足という視点から行くと、不安を与えてしまうという環境はやっぱり望まないわけですから、その辺も含めてこれからのことだと思いますけれども、改めてそれにつきましてもしっかりと対応していただければなと思います。 ちょっと視点を変えますけれども、先ほど御答弁の中にもあったと思いますけれども、この医療機関の入退院とか外来医療事務を受託できる業者というのは、大体道内でこういう環境に対応できる業者さんは何社ぐらいいらっしゃるか、どう把握されているか、それをお聞きしたいということと、過去にこの根室市立病院の業務委託についてどの程度の業者さんの入札参加があったのか、それも併せてお伺いしたいということと、あと医療事務の業務委託、アウトソーシング、外部委託ですけれども、この実態についての認識についてお考えがあればお伺いをしたいなと思っています。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  道内におきまして医療事務を受託できる業者についてですけれども、全て何社ということはちょっと把握しておりませんが、全国展開している企業、また各地各地で業務を請け負っているという企業もあるとは認識しておりますが、根室市の場合につきましては当市の指名登録業者に参加を今までもお願いしておりましたが、30年度の時点では2社のみという状況でございました。 アウトソーシングの状況については、それぞれの病院の運営方法等によっても異なると思いますが、委託、派遣、病院職員、様々な組合せなどで行っているというところもありますし、一方で全面委託というような形で行っているところもございますが、近隣の釧路、中標津においては委託で事務を行っているというふうに伺っているところでございます。 ○議長(本田俊治君)  滑川君。 ◆(滑川義幸君)  いずれにしても、この特殊な業務委託を受託できる環境にある業者さんというのはそう多くはないということの認識はさせていただいております。今も聞きまして確認させていただきました。 次の質問ですけれども、説明資料にもありましたように、令和3年度の体制に向けた協議検討の中に、業務の全てを病院職員が担う直営方式についても検討したところでありますというような形で説明いただいておりますし、先ほどもちらっとそういうようなことにも触れていたような気がするんですけれども、まず具体的にこの直営方式、いろいろありますけれども、この辺の検討の仕方というのについては、差し支えない範囲で、どういうことを検討されていたのか、こういう文言の表現になったのかということについても説明いただきたいなと思いますし、またその選択について、直営方式を採択しなかったというようなことも結果としてありますので、その理由とか判断基準をどこに置いたのかも含めてお聞きをしたいなというふうに思います。 また、これは様々あります、直営にする際と、委託にする際と、デメリットもメリットもあると思いますけれども、客観的に分かりやすくいうとすれば、細かいことを除いてですね、どういうメリット、デメリットがあるのか、それもお聞きしたいなというふうに思いますし、参考でいいんですけども、把握しているかいないか分かんないんですが、こういう全国の公立病院の中でこの業務委託を直営でやっているか、あるいは業者に委託されているのか、その辺の把握について、されているのかも含めてお聞きしたいなというふうに思っております。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  まず全国的な形態でございますけれども、先ほども多少申し上げましたが、過去においては専門的な人員が不足ということで、アウトソーシングという形でほとんどそういう傾向にあったということは捉えておりますが、その後においては一部直営に戻す考えを持っているという病院も出てきているということも私は情報を得ております。 当院においては、先ほど説明した中でも、基本とすれば今のままでという考えもございましたが、なかなかそういう環境にないということで、このたびの派遣を受けて業務を行うという形を取らせていただきましたが、やはりこの医事業務については病院の根幹となる部分だということもございますので、どういう形がいいのかというようなことを院内でもやはり議論させていただきましたが、全て直営化となりますとやはり人件費も増加していくというようなことも試算では出ていたところでございますので、その他いろんな環境がある中では今回の判断に至ったということで、今後については職員の専門性も高めていくなども含め、どのような体制が当院にとって適切なのか研究を進めていきたいというふうに思っております。 ○議長(本田俊治君)  滑川君。 ◆(滑川義幸君)  分かりました。 それで、細かいようなんですけれども、当然その検討する際に、具体的にそれぞれの数字を示された中で判断するということも一つの方法だと思いますし、大体企業経営ですので、その辺がポイントなのかなと思うんです。 その際、この説明資料にあったように、全て直営方式は人件費の増嵩など様々な課題もあると、こういう認識をされているということは十分私も確認できますけれども、具体的にこの人件費も含めた費用が増嵩になっている傾向があるということにつきましては、具体的にどの程度の試算をされているのか。それも多分あると思います。私どもも一市民としましても、病院経営というのはやはり大変だということを認識しておりますけれども、先ほどの繰り返しですけれども、顧客満足を考えた際に、委託と直営という部分においてはどの程度の満足感を与えられるかということも判断する一つの基準になろうと思いますので、その辺の試算の仕方はどのようになさっているかお伺いいたします。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  全て病院職員でという場合、今委託する中には35名ほど職員の方がいらっしゃいますが、その中で常勤、非常勤というような様々な働き方をされているということでございますが、その内容を我々のほうで常勤、非常勤の会計年度任用職員として採用した場合どの程度の人件費になるかというところで試算したところ、法定福利費等も含めまして約1億2,400万円程度の人件費になるということで、今回のところよりも経費については高いところになるというような試算もしていたところでございます。 ○議長(本田俊治君)  ここで議場内換気のため、11時5分まで休憩いたします。         午前11時0分 休憩         午前11時5分 開議 ○議長(本田俊治君)  それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。 滑川君。 ◆(滑川義幸君)  それでは限られた時間でございますけれども、引き続き何点かについて御質問させていただきます。 次に質問させていただきたいのは、この追加資料の裏のページの現行体制から新年度への体制について比較されたものがありますので、これに基づきまして少し何点か御質問させていただきたいなと思っております。 これを見ている限りでは、今回のアウトソーシング、委託の継続に加えまして、新たに医事業務をはじめ業務の統括管理及び指揮命令業務等に職員を2名増員するということが提案されておりますので、まず企業は人なりじゃないんですけれども、この人材確保をどのように行おうとされているのかについてもお伺いしたいと思いますし、その人材という対象にされている方については市内在住なのかどうなのか。もちろん、こういう提案がされている以上はその確保の見通しがあっての提案ではないのかなと思いますけれども、改めてその辺につきまして確認をさせてください。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  職員の2名増員という形を現時点では考えておりますが、これにつきましては今後労使間で協議を行いまして体制について決定していくという形になりますが、現状におきましては当地域においても、やはり医療事務の経験者というのは不足しているということを捉えておりますが、その中で人員確保もそう簡単ではないなということも私も思っておりますけれども、市内に人材、そのような経験を持つ方がいるという情報もございますので、そのような方にも今後入職というか、採用に向けた形でも努力していきたいなというふうに思っているところでございますが、いずれにしてもこちらの採用については今既に誰がということは一切決まってはおりませんので、今後人員確保に向けて進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(本田俊治君)  滑川君。 ◆(滑川義幸君)  今のお答えを聞いている限りでは、私が今質問させていただいたように、普通、一般論の話をすると、予算を申請する以上は、当然2名の方を、根拠があってやるわけですから、その辺の背景ができている環境が整った中で今回の補正予算の提案だったのかなと思うんですけれども、今お答えを聞いている限りではまだその辺は確定してないというようなことなんでしょうけども、ちょっと時間の関係もありますので掘り下げませんけれども、具体的にこの辺の確定につきましては市内人材も含めていつまでをお考えですか。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  当然4月から業務が始まるということになりますので、年度内には当然その採用に向けて動いていくということになりますが、先ほど来、私からお話ししておりますとおり体制ということになりますので、こちらについては労使協議を経ながら速やかに体制構築していきたいというふうに考えております。 ○議長(本田俊治君)  滑川君。 ◆(滑川義幸君)  それで、その辺も含めて関連するかと思うんですが、その際、先ほどから言っていますように人材の確保というのは最大の課題であると、これの業務に限ることなく、それも私もよく分かります。その中で、今想定されている人材の医療業務に関するスキルレベル、どの程度のスキルレベルを求めようとしているか、その辺のお考えもなければ当然人材を確保することは難しいと思いますけども、それについてまずお答えをお聞きしたいなということと、次に大事なことだと思うんですが、統括管理及び指揮命令業務を担う人材のポジショニングです。これは病院経営という視点の中で、どういう立場とかどういう権限を想定された中でこの人材を確保されようとしているのか、その辺についてもお伺いをしたいなと思います。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  当然、経験ある方、レセプト管理ですとか、診療報酬請求事務その他医事事務ができるという方が最も望ましいというふうには考えております。 あとは統括管理、あとは指揮命令等でございますけれども、統括につきましては管理職での、医事課全体での統括という形になるかと思いますが、管理職での対応。また、指揮命令につきましても配置する職員、現時点で職種、主査以上が好ましいかなというふうには考えておりますけれども、今後そのような体制を構築していきたいというふうに考えております。 また、来年度については、まずは病院職員が指揮命令統括というようなことを担うことといたしまして、その体制の中で将来的にどのような体制が最も望ましいのかということも含めて、引き続き評価しながら検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(本田俊治君)  滑川君。 ◆(滑川義幸君)  それでは確認ですけれども、病院として今現在考えられているのは、指揮命令系統を担う人材としましては直営の職員を想定されているということでよろしいんでしょうか。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  指揮命令統括につきましては、今おっしゃられたとおり新規採用というよりかは現体制の中での職員という形で考えております。 ○議長(本田俊治君)  滑川君。 ◆(滑川義幸君)  分かりました。 問題は、事務長はやっぱり現場のトップですので、この業務、指揮命令系統の業務内容について、今想定しようとしている直営の職員の方々と会っているというお話ですけれども、どういう権限を彼に与えようとしているのか、業務内容も含めてお考えがあればお聞かせください。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  まず、派遣の業務を統括するという役割、統括管理です。その中には、当然業務に関する全般的な指導であったり、管理監督業務、また労働時間ですとか休日についてもこの職と病院職員が管理していくという形になるかと思います。 また、現場で様々起きる窓口対応ですとか、あとはドクター等への確認、様々、ドクターとほかの職員とのつながりもございますので、そちらの調整ということも含めてその職員が担っていくということで考えております。 ○議長(本田俊治君)  滑川君。 ◆(滑川義幸君)  事務長お答えいただいておりますけれども、ここら辺のポジショニングは非常に経営にも影響するんです、間違いなく。これがどういう形で行くかによっても、病院の体質、経営も含めて大きく変化することは十分考えられますので、その辺についてのマネジメントも、後ほど最後に病院管理者のマネジメントについて市長にお伺いしますけれども、その辺も含めて、これからの体制づくりも含めて、今のようなことも見ながら十分検討してやっていただきたいなというふうには思っております。 次の質問に移ります。 それで今回、この提案にありましたように、医療事務の全般実務を担う35名を人材派遣でという御提案でございますけれども、この人材派遣先である業者については、この35名の業務スキル等、業務遂行に必要な人材管理を行うものと考えますけれども、まずどのような派遣事業となるのか、またさらには、今のお話にもありましたけれども、病院自ら行う統括管理や指揮命令を行う職員とのどのような役割分担をイメージされているのか、お伺いをしたいと思います。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  まず、どのような派遣事業かという点でございますが、当然、当院が求める業務を遂行できる職員について派遣をしていただくということになろうかと思いますが、その方々についてはこれまでどおりの業務を行っていただくという形になろうかと思います。 また、派遣元となる企業との関係につきましては、当然、病院職員、こちらサイドとも連携を図りながら、職員の研修などについても派遣元においても研修体制も当然あるというふうには私も捉えておりますので、そういう点についてもサービスの低下につながらないように十分連携をしっかり図ってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(本田俊治君)  滑川君。 ◆(滑川義幸君)  それでは次に移ります。 また改めて、この資料に基づいてお聞きしたいんですけれども、ここに業務の遂行というところがあります。この業務の遂行、その前からとこれからのところの比較がありますが、今までは受託者従事者が医療事務全般を完遂すると。それが今後どうなるかというと、業務の遂行については派遣会社従事者は医事課職員の指示で業務を行うと、こうなっております。これは大きく変わっています。この辺を含めていきますと、このような形になりますけれども、こういう立場で変更されたというのは意味があろうと思うんですけれども、まずこれについてお聞きしたいということと、このような指揮命令系統は一般的にどうなのかと。私もちょっと詳しく分かりませんけれども、その辺についても御説明いただければなと。またさらには、受託業者の責任範疇をどのように考えていらっしゃるのかも含めて、この業務の遂行についての体制についてお聞きをしたいと思っております。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  派遣される社員さんに対する派遣先からの業務指示ということに関しましては、これは労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律に定められてございまして、業務に関する責任は派遣先にあるということになっておりますので、業務に関する責任については病院が負うという形になろうかというふうに思っております。 ○議長(本田俊治君)  滑川君。 ◆(滑川義幸君)  限られた時間ですので、深掘りしませんので、また次の質問に移りますけれども、また機会があったときにはさらにお聞きしたいなと思いますので。 次なんですけれども、同じくこの資料に基づいていきますと、委託契約2021年3月までと、これからの派遣契約の委託内容を見ている限りでは、今先ほどから言っていますように受託者従事者が35名、内訳はチーフマネジャー1名、サブマネジャー1名、担当者常勤社員10名、非常勤社員23名。それがこれからの体制においては派遣会社従事者が35名、内訳としましては常勤社員12名、非常勤社員23名というふうになっておりますが、今回、冒頭お話しさせていただいたように債務負担行為された次年度の委託予定額は1億429万9,000円です。それが35名が対象でございますけれども、本年度も同じように35名で、7,854万円と、2,575万9,000円と32.8%も増額になるという計算になろうと思うんですけれども、この理由についてまず御説明いただきたいと思います。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  新年度の、債務負担1億円との差についてということですが、来年度は今派遣を想定しておりますが、今までは委託方式ということで、これは複数年契約の下、請け負うということで、派遣の事業とこの委託とでは積算方法も異なるというふうに私は認識しております。 派遣事業の積算といたしましては、一般的には派遣業務に要する時間数、それに賃金及び一般管理経費等を上乗せした時間単価を乗じた上での積算というのが一般的だというふうに私は捉えておりまして、このたび参考見積りをいただいた中で、それをベースに人数35名を想定した中での積算ということで1億円という数字になってございますが、これについては当然最低賃金等のことも踏まえまして一定程度のさらに上乗せした金額等の影響、また一部業務を負担するための時間数であったりというような関係からの増、また派遣に関する業務について派遣社員の業務負担の軽減というようなことも派遣元の管理会社のほうでいろんなシステムを導入しているということもありまして、そういうものの一般管理経費を含めた積算をしたところ、このような結果になったということでございます。 ○議長(本田俊治君)  滑川君。 ◆(滑川義幸君)  いろいろと御説明いただいたんですけども、単純に1人当たりの派遣の方の単価がアップしたということでよろしいんでしょうか。その辺の解釈についてちょっと確認させてください。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  時間数に応じた単価のアップ、それには一般管理経費も含めた部分の単価アップというふうに捉えております。 ○議長(本田俊治君)  滑川君。 ◆(滑川義幸君)  私は、先ほどから、ちょっと戻りますけれども、今回、過去受託契約をいただいた業者さんが事情があって更新できなかったと。その際に、今みたいな内容のことも含めつついろんなやり取りがあったと思うんですけれども、最大の要因は何だったのかというようなことも含めつつ、総合的に考えてマネジメントしていかなければ。経営ですから、直接的な経費も大事ですけれども、病院経営というのは基本的には1年こっきりの会社じゃありませんので、未来永劫続かなきゃいけないということを考えますと、それも含めて経営という視点での判断もどこかでは必要だったのかなと思います。ちょっとこれは、今の質問のことと少し外れますけれども、これはまた別の機会に御質問させていただければと思っています。 それで、全く質問の内容が違うんですけども、ここで先ほど委託契約、派遣契約の中で、体制の中に、2021年4月からは常勤社員12名という形になっておりますが、参考にお聞きしたいんですが、この常勤社員12名というのは根室市民の方々からの常勤社員ということでしょうか。
    ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  4月以降勤務する方については、現事業者のほうからも4月以降次の業者への紹介をぜひしたいということもございますので、皆さんそれぞれ意向があるかと思いますけれども、今の方々がそのままということになれば根室市内に在住の方が中心になっていくというふうに考えております。 ○議長(本田俊治君)  滑川君。 ◆(滑川義幸君)  分かりました。 もう時間も少し追っていますのでスピード感を持って質問したいと思うんですけれども、派遣職員が2名増えるということで御説明いただいて提案されておりますけれども、客観的に最終的にいろんな業務にわたってこういう体制を作るんですけれども、今の35名の人員配置につきましては標準的な医療機関の体制と比較をしても妥当な人数とお考えなのかどうか。35名というのは多いのか少ないのか、それも含めつつ参考にお聞きしたいなと思います。 それと、次に今度受託業者の諸事情によって新たな体制が示されるわけなんですが、この体制で運営を続けるのか、さらなる体制強化等のお考えをお持ちなのかどうか、市立病院としまして今後どのような体制を目指そうとしているのか、その辺のお考えが今あるのか否かも含めて、方針等も含めてお伺いしたいと思います。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  まず、1点目の35名体制が妥当な人数なのかということでございますけれども、それぞれ医療機関によりまして規模等も運営形態も異なるというような中で、標準的な人数もそれぞれの病院においてということがあるかと思いますが、この35名の人員配置につきましては当院において現時点でも運営をしていただいている体制ということもございますので、必要な人員体制ということで運営上は妥当であるというふうに私は捉えておりますけれども、今後この体制についても、どのような体制がいいのかということも含めて検討評価もしていきたいというふうに考えております。 また、今後の体制の強化等も含めて、どのような体制を目指しているのかということでございますけれども、将来に向けましては、医事担当といたしましては、やはり複数名の診療情報管理士など資格を有する病院職員を育成配置するとともに、業務内容やその性質に応じまして、派遣、外部委託などを効率的、効果的に活用し、医事課が果たすべき役割を発揮できる体制を構築していく必要があるというふうに捉えておりますので、新年度の中におきましても引き続きその在り方について、様々な病院の事例も参考にしながら、また評価検討を進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(本田俊治君)  滑川君。 ◆(滑川義幸君)  ありがとうございます。 それで、今、将来的な体制について若干御答弁いただきましたので、私のほうからも、この追加資料の中に、最後の3番目にそのような内容が書いてあります。この中に、将来に向けましては医事担当としての複数名の、今お答えいただいたように、診療情報管理士資格など専門的知識を有する病院職員を育成配置するとともに、業務内容やその性質に応じ、派遣や外部委託などを効率的、効果的に活用して、医事課が果たすべき役割を発揮できる体制を構築していく必要があるというようなことについて今後検討していきたいということでございますが、具体的に、これは人材育成というのはどの病院に限らず課題なんで、具体的にそういう体制というのは、現在病院で組んでますでしょうか。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  現在の状況につきましては、医事担当も含めまして事務局職員のスキルアップということに関しましては、医事業務また経営に関する業務等々につきましては研修会への参加というものが主となっております。 一方で、院内には医療従事者を対象としまして、例えば認定看護師など専門的資格を取得するための支援制度というものもございますので、今後これらの制度につきましても事務職員、先ほど申しました診療情報管理士等の資格についても対象としていく考えでございまして、この資格取得を奨励していきたいというふうに考えております。 ○議長(本田俊治君)  滑川君。 ◆(滑川義幸君)  今お答えいただいたんですが、資格を取得するための物理的な時間とか労働環境もありますけども、具体的に、現に、今進行形で進めているものなのか、これからしようとするものなのか、その辺のことについてもお伺いします。 ○議長(本田俊治君)  病院事務長。 ◎病院事務長加美山勝政君)  現実的に、今の職員にも可能であればこういう資格もということで、今病院サイドの職員も増えてきておりますので、そういう形でお話はさせていただいておりますけれども、現時点においては日常の業務をこなしながらこのような資格を今すぐ取るということはちょっと難しい環境かなというのは、一方では私も考えておりますが、今後やはりこういうスキルが必要だということを再度職員にも周知しながら奨励してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(本田俊治君)  滑川君。 ◆(滑川義幸君)  これは非常に大事なテーマだと思うんです。これは、その事業管理者いらっしゃいますけれども、現場のトップはやっぱり事務長ですので、具体的に各職員に対してこういう資格を取得を取得するためにこういう環境を作りますと、具体性がなきゃ駄目なんです。いつまでに取得することを目標にしていただきたいと。 繰り返しですけど、僕も仕事的に技術屋の職なんで資格が絶対大事なんで、その資格を具体的に発揮できる場面、これがお客さんの満足につながることは間違いないですし、もっとストレートにいうと売上げに貢献できるんです。この繰り返しが企業経営だと私は思うんです。ただ、問題は先に出ていく──言い方は語弊があるにしても──経費です。経費と間違いなく言えるのは売上げとか利益を生むための先行投資です。それはその都度、この規模によっても違いますので、これはしっかり計画的に、これを機にやっていただきたいと思う。企業経営は具体性がなきゃ駄目なんです。それも数値化された客観的な数字が一番説得力があるんです。この辺も含めて、改めてしっかりやっていただきたいなということでございます。 時間の関係もありますので、まだ10分あるといえども、少しコロナ環境にもありますので最後の質問にさせていただきたいんですけれども、いろいろ今やり取りして病院事務長の、事業管理者の市長もお聞きになったと思うんですけども、先ほど来、壷田議員とのやり取りもお聞きをしておりまして、いずれにしてもこの医療事務というのは今回の業務委託する部分については、国の制度がありますので、これも本当に変わっていくということについては、極めて技術的にも知識的にも日頃より研究してなければ、機会損失ということも十分考えられますので、いずれにしてもこの今やろうとしている委託内容については病院経営にも直結するということも先ほど来繰り返しておりますけども、認識しますので。いずれにしても、この辺については各種診療報酬加算は病院経営にとりましても収入確保のために重要なテーマでもあり、適時的確な判断が必要な業務であるということは私も分かります。また、派遣職員が担う入退院や外来窓口等、患者様に対する直接的な窓口サービスもこの業務委託に入ります。 そういうことも含めながら、信頼度を高めるために、その体制が不安定であれば病院経営に対しまして支障を来すことは十分考えられますので、これから人材確保、体制の充実、派遣職員も含めて、病院経営上特に今回の債務負担行為事項である医療事務のスキルアップのための仕組みづくりが重要と考えます。今までのやり取りをお聞きをして、これからどのような方針の下に今後取り組まれるのか、病院事業管理者石垣市長のお考えをお聞きをして最後の質問といたします。 ○議長(本田俊治君)  石垣市長。 ◎市長(石垣雅敏君)  入退院事務、外来医事についての人材派遣についてでありますけれども、入退院、外来等の医事業務につきましては、私ちょっと調べたんですが、平成10年当時は課長職兼務でありましたけども、合わせて11名の職員で対応しておりました、19年までです。それが、10年度からは、初めは外来業務の外部委託、入院業務はもともと委託していたんですが、それに外来業務の外部委託によって4月には8名、7月には7名、そして11月には6名体制としております。課長は専任となりましたが、ずっとこれまで6名体制で推移をしてまいりました。つまり、業務のほとんどを委託業務に出してから5名の職員を減員したということであります。 その背景としては、当時の予算、平成10年です、一般会計繰入れ7億4,000万円、しかしその7億4,000万円では足りなくて収支均衡を図れない、つまり赤字予算を組んでおります。このとき2億9,000万円の赤字を組んでおります。ですから、そんな厳しい中で民間委託を選択したという事情があって、当時の入院業務の委託事業者に外来業務もお願いをしたというのがスタートであります。それで、現在の受託業者は資料にもありましたとおり、平成21年から3年間の長期契約を前提に業務委託を頑張っていただいておりますが、継続してきたことになりますけれども、表にありますとおり令和2年度でいえば7,854万円、一人で割ると224万円であります。 この事業は、実は自賄いでやっても加算点数が取れない事業なものですから、外部委託が進んだと思いますけれども、このたびの外部委託を通じて私自身、平成10年、今言ったように状況を調べましたけれども、大矢市政でありましたけれども、当時も赤字についての厳しい指摘もあって、その中での経費削減の中からの選択、外部委託であります。そして、平成21年からはさらに安くしたというのが現状であります。かなりの無理があったのも事実であります。 私は、地域医療は福祉施策の最大の課題であると思っております。しかし、当時の議会論議を見ると、これはずっとそうなんですが、やっぱり赤字が心配だという声が大きなものがあり、この点については、今と実は残念ながら変わっていないというのが現状であります。 もちろん、無駄を省いて収益性を確保する、これは大切なことでありますけれども、今の医療環境を見たときに、専門書を読めば、130床前後の小さな病院が、その公立病院が黒字を出すというのはなかなか大変だということ、無理であるとの指摘もあります。当然、経営改善の努力は最重要課題であって、これは職員一丸となって取り組まなければなりませんけれども、ぜひ厚労省のほうにも地方に目を向けていただきたい。私ども、1回、医師が3人になるというとき、当時の中川昭一政調会長でしたけれども、お願いに行ったら厚労省の課長さんが3人出てきて、医師は足りていると言われました。しかし、地方には、うちはもう3人しかいなくなるよという、そんな現状であります。 赤字という言い方がいいのか、私は市民の命と健康を守るために必要な施策経費と呼び変えた方がいいんではないかと思います。それは、根室の今までの医療を見ていると、医療環境が整うと財政的に厳しい論議が出てきて、それで一回崩壊して、また医療環境を整えるためにみんなで頑張る、この繰り返し、実は西村市長のときからずっとそうでありますので。 病院でも毎週のように経営会議をやっておりますけれども、努力しても努力してもなかなか結果が出てこないというのも実情でありますけれども、しかし医師の皆さん、本当に努力をしていただいております。これはさっき言ったように大本は厚労省でありますので、医療費の増嵩を抑えるために、集約化も今のコロナ禍で言わなくなっておりますけれども、何とか地方が成り立つようにその道を示していただきたいと思います。 何十年も何十年も、同じ市民でありながら、その病院のことで赤字をどうする、姿勢を示して、そんな論議ばかりをされては地方が疲弊するばかりであると私は思っております。私はこの連鎖を何とか止めたいと思っておりますし、そのためにも来年度予算には、頑張っておられる医療関係者に大丈夫だと示せる予算にしたいと思っておりますけれども、現実は厳しいものがあります。 御質問のとおり、医療事務職員は診療報酬の改定も含めて、このたびの医療特別損失の問題解決も本来であればここの充実に関わりがあるのかなとも思いますけれども、これは医療事務がしっかりすることによって病院経営の支えとなりますけれども、それを直営にするといったらさっき言ったように収入と支出の問題もあります。 医療事務に限らず、病院事務は近年ますます専門性が高い職種となっております。また、お話のように窓口サービスはまさに病院の顔でありますので、そんなことから近年はプロパー職員の採用に切り替えたところであります。医療事務については、さきにお話しした経過がありますけれども、まず提案の体制でしっかりと取り組んで、監督職員のスキルアップ、平賀基金というのもありますんで、それぞれスキルアップすることも大切でありますけれども、そんなことも図りながら、加えてその在り方について検証を重ねてまいりたいと考えております。 ○議長(本田俊治君)  ほかに御発言ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(本田俊治君)  ほかに御発言もなければ、本案については原案のとおり可決することに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(本田俊治君)  御異議なしと認めます。 したがって、本案については原案のとおり可決されました。 次に、日程第4、議案第6号を議題といたします。 本案について提出者の説明を求めます。 総務常任委員会委員長五十嵐寛君。 五十嵐君。 ◆(五十嵐寛君)  ただいま上程になりました議案第6号根室市新型コロナウイルス感染症関係者の人権擁護に関する条例について御説明いたします。 令和元年12月以降、新型コロナウイルス感染症の感染が全世界に拡大し、日本国内においても、その猛威は収まることなくいまだに全国に蔓延しており、市民の生命や健康のみならず経済活動や社会生活にも大きな影響を及ぼしております。 こうした中、全国的にインターネット、SNSなどにより感染者、その家族、医療従事者等に対する誤解や偏見による差別等の事案が後を絶たない状況が続いております。このような行為は人権の侵害であり、許されることではありません。 根室市においても、新型コロナウイルス感染症に対する様々な感染防止対策が行われているところでありますが、市内でも感染者が発生し、その都度インターネットなどを通じて様々な情報が発信され、不確かな情報や誹謗中傷の拡散などにより市民に不安や混乱が広がっております。 このような状況を踏まえ、市民一人一人がお互いを思いやり、個人のプライバシーや人権の尊重に努め、感染や感染の疑いがあることなどを理由とする偏見や差別的な言動、根拠のない情報等を拡散することのないよう、また地域医療を守り続ける医療従事者等への感謝の気持ちを忘れることなく、新型コロナウイルス感染症に関する正しい理解と正確な情報に基づき行動することが必要であります。 ここに、新型コロナウイルス感染症に起因する偏見等を防止し、市及び議会の責務並びに市民及び事業者の役割を定め、相互に連携を図りながら感染症関係者の人権を擁護するとともに、市民一丸となってこの難局を乗り切り、安心して暮らすことのできる地域社会の実現のため、本条例制定案を提出するものであります。 なお、条例の内容でありますが、第1条は制定の目的、第2条は用語の意義の規定であります。第3条から第6条までは、市及び議会の責務並びに市民及び事業者の役割についての規定であります。附則といたしまして、この条例は公布の日から施行し、新型インフルエンザ等対策特別措置法規則第1条の2第1項に規定する政令に定める日限り、その効力を失うものであります。 以上で説明を終わります。よろしく御審議をお願いいたします。 ○議長(本田俊治君)  本案について質疑を行います。 御発言ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(本田俊治君)  別に御発言もなければ、本案については起立により採決を行います。 本案について原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。        〔賛成者起立〕 ○議長(本田俊治君)  全員起立であります。 よって、本案は全議員の総意により可決いたしました。 以上で2月緊急議会の日程は全て終了いたしました。 本日はこれをもちまして散会いたします。 大変御苦労さまでした。         午前11時43分 休会    上記会議の記録に相違ないことを証し、ここに署名する。       令和3年2月12日           議  長 本 田 俊 治           署名議員 田 塚 不二男             〃   千 葉 智 人...